当院の小児歯科の特徴
無理強いしない治療
小さなお子さまにとって、歯科医院はなじみのない場所であることが多く、独特の雰囲気に不安を感じることがあります。不安を抱えたまま無理に治療することは、お子さまにとって決して良いことではないため、まずは当院の環境や雰囲気に少しずつ慣れてもらうことから始めます。
痛みが強く、すぐに治療する必要がある場合や、保護者の方の強い希望がある場合は、必要最低限の処置を行うこともありますが、基本的には無理矢理治療することはありません。歯科医院に対するトラウマを作るような治療は避け、時間をかけて少しずつ治療に慣れてもらうことを最優先しております。
お子さまの不安感や恐怖心を取り除き、歯科医院に対するポジティブなイメージを持ってもらうことで、歯の健康を守る意識を作るきっかけにもなります。
キッズルーム完備
院内には、お子様が楽しく遊べるキッズスペースがあります。
また、トイレにはおむつ替えベッドを完備しておりますので、お子様と一緒にご利用いただけます。
治療終了後のご褒美
頑張って治療を受けてくれたお子さまには、ご褒美のおもちゃをプレゼントします。
ご褒美があることで、スムーズに治療を受けられるようになったお子さまもたくさんいます。
保護者の方への注意点
お子さまの場合、昼過ぎや夕方になると疲れて機嫌が悪くなることが多いため、できる限り午前中に受診するのがおすすめです。
ただ、お子さまの性格や体質にもよりますので、保護者の方の判断でなるべくお子さまの機嫌が良い時間帯を選んでいただければ問題ありません。
ご来院の際に「遊びに行くよ」などといった嘘をつくと、歯科医院嫌いになる可能性があるのでやめましょう。 待合室では、緊張をほぐすために保護者の方が本を読んであげたり、おもちゃで遊ばせてあげてください。頑張って治療を受けた後は「よく頑張ったね!」とたくさん褒めてあげましょう。
むし歯から子供を守るために必要なこと
全部で20本の乳歯が生えてくる時期は、むし歯予防がより重要になる時期です。
乳歯は永久歯に比べてやわらかく抵抗力が弱いので、むし歯になりやすい傾向にあります。しかし、むし歯になった時に「いずれ永久歯に生え替わるから」と放置すると、永久歯のむし歯リスクを高め、永久歯の生え方にも悪影響を及ぼします。
むし歯は予防可能であり、生活習慣を意識することでリスクを減らすことができます。特に1歳7ヶ月から2歳7ヶ月の間は、お子さまのお口にむし歯菌が感染しやすいため、徹底的な予防が必要 です。
そのためには次のポイントに注意しましょう。
食生活の見直し
お子さまの健やかな心と身体の成長には、正しい食生活が大切です。バランスの取れた食事を規則正しくとることは、お口の健康にも大きなかかわりがあります。
お子さまは甘いものを好むことが多いですが、糖分はむし歯の大好物です。そのため、甘いものの食べ過ぎはむし歯リスクを高めてしまいます。特に乳歯や生えたての永久歯はむし歯菌の出す酸への抵抗力が低いので、甘いものを食べる習慣は作らないようにしましょう。
また、お口の中に糖分が長時間残る状態はむし歯を招きやすくなるため、「おやつを小分けにして何度も食べる」「水分補給のメインは水やお茶ではなくジュース」などの習慣も避けてください。
食生活からむし歯予防を
- おやつや食事は規則正しく摂る
- 何か食べたら「口をゆすぐ」「歯磨きをする」習慣をつける
- ノンシュガーやキシリトール入りのおやつを食べる
- ある程度乳歯が生えたら歯科医院へ
家庭内でのむし歯の感染に注意
むし歯菌は、生まれたての赤ちゃんのお口の中には当然ながらいません。お子さまのむし歯の原因の多くは、まわりの大人が持っているむし歯菌からの感染です。特に、一緒に過ごす時間が長い母親から移りやすい傾向にあります。
小さなうちからむし歯をしっかり予防し、むし歯菌の感染時期を遅らせることができると、将来的にむし歯にかかりにくくなるといわれています。
お子様のお口の健康を守るために、以下を守ってください。
- 食べ物の口うつしは厳禁
- 赤ちゃん専用の食器やスプーンを用意し、大人のものと共用はしない
- 赤ちゃんの手やおもちゃに大人が口をつけない
- 赤ちゃんへのキスは避ける
保護者の方に学んでほしいこと
お子さまのむし歯予防のために、保護者の方に取り組んでいただくことがいくつかあります。
「ダラダラ食べ」をしない
むし歯菌はお口の中の糖分をエサにして酸を出し、歯を溶かしていきます。
そのため、ダラダラと食事を続けて長時間お口の中に食べ物(糖分)がある状態は、むし歯になりやすくなってしまいます。食事は規則正しく行い、食後の歯みがき習慣をつけてあげてください。
丁寧な仕上げ磨き
お子さまは大人のように隅々まで歯みがきができないので、磨き残しが多い傾向にあります。
磨き残しを最小限に抑えるために、お子さまご自身で磨いた後は保護者の方が丁寧に仕上げみがきをしてください。特に、お子さまが磨きにくい奥歯や歯の裏側、歯と歯の間は重点的に磨きましょう。
赤ちゃんのデンタルケア
初めての乳歯は下の前歯であることがほとんどです。
下の前歯は唾液による自浄性が高く、むし歯になりにくいところなので、生えた直後から歯ブラシを使って磨く必要はありません。赤ちゃんがリラックスしているタイミングで、ガーゼや綿棒で歯を拭ってあげる程度で構いません。これに慣れてきたら、歯ブラシに触れてみるところから始めます。
また、上の前歯は下の前歯に比べると唾液による自浄性が乏しい部分です。上の前歯4本が生え揃ったら、歯ブラシでのケアをスタートしましょう。歯ブラシを歯に当て、軽い力で細かく動かしていきます。
ちなみに、上唇の裏側の上唇小帯という部分は、お子さまの場合は歯ぐき側に長く付着していることが多く、歯ブラシが当たると痛みを感じることもあります。
保護者の方が歯みがきをしてあげる時には、上唇小帯の上に左手の人差し指を横にして乗せて、なるべく歯ブラシが当たらないように気をつけてください。
お子様メニュー
お子さまの年齢によって、むし歯のできやすい歯は違ってきます。
1~2歳では上の前歯、2~3歳では奥歯の噛み合わせの溝、4歳前後は奥歯とその手前の歯が接する部分、6歳前後では生えたばかりの奥歯(第一大臼歯または6歳臼歯とも呼ぶ)の溝にむし歯ができやすいのです。お子さまの年齢に合わせて、むし歯になりやすい歯を念入りにケアをすることが重要です。
当院ではお子さまの大切な歯を守るために、フッ素塗布やシーラントなどを行っております。ご希望の方はお申し付けください。
シーラント
奥歯の深い溝は、むし歯が発生しやすい部分のひとつです。
シーラントは、複雑な形状で汚れが溜まりやすい溝の部分にレジン(歯科用プラスチック)を埋める方法です。溝を埋めることで歯みがき後の磨き残しが少なくなり、むし歯予防につながります。
フッ素
フッ素を直接歯の表面に塗布することで、むし歯への抵抗力を高める効果が期待できます。
ごく初期のむし歯(脱灰)であれば、フッ素塗布によって再石灰化を促すことができます。むし歯予防のために定期的に塗布しましょう。
マタニティー歯科
当院では、妊娠中の女性に向けたマタニティー歯科を行っております。マタニティー歯科には、これから生まれてくるお子さまのお口の中の健康を妊娠中から守り始めるという目的があります。
母親やご家族の方がむし歯菌や歯周病菌を持っていると、生まれてくる赤ちゃんのむし歯リスクが高まります。しかし、マタニティー歯科を受ければお子さまをむし歯菌から守ったり、感染時期を遅らせることにつながります。
妊娠中はホルモンのバランスが崩れて歯ぐきが腫れやすく、歯周病になりやすい状態です。妊娠中の女性が歯周病になると、赤ちゃんが低体重児で生まれてきたり、早産を引き起こす原因にもなります。そのため、普段以上にお口の健康に注意することが必要です。
つわりで歯みがきの際に気分が悪くなるという方もいますが、その場合はうがいをし、できる範囲で歯みがきをしてください。そして安定期や体調に問題のないタイミングで検診や治療を受けましょう。
妊娠中の女性の身体の変化と口内への影響
だ液の変化
妊娠中、だ液の性質が変わるのはよくあることです。
お口の中のネバつきが強まって細菌が繁殖し、むし歯や歯周病が発生しやすい状態になります。
血中ホルモンの増加
女性ホルモンの血中濃度が高くなると、女性ホルモンを利用する歯周病の原因菌が増加し、歯肉炎や歯周病が起きやすくなります。
つわり
つわりで歯みがきがあまりできない場合、歯垢や歯石でむし歯や歯周病が発生しやすくなります。
食欲亢進
食欲が増加したり、食事を小分けにして一日に何度も食べるようになったりすると、お口の中が汚れた状態が続き、むし歯や歯周病を招きます。
小児歯科Q&A
乳歯はいずれ永久歯に生え変わるので、むし歯をそのままにしても平気なのでは?
確かに、乳歯は永久歯に生え変わります。しかし、乳歯のむし歯を放置しておくと、将来的な歯並びに悪影響を与えることがあります。
また、むし歯の原因となった生活習慣を改善しない限り、永久歯になったとしてもまたむし歯になってしまう確率が高いのです。たとえ乳歯のむし歯でもきちんと治療をして、食事のとり方や歯みがきの方法などでむし歯予防を意識した生活習慣をつけましょう。
子どもが歯みがきを嫌がり、うまく磨けない時はどうすればいいでしょうか?
A.歯みがきはタイミングも重要です。眠い時などは避け、なるべく機嫌の良い時に行いましょう。
その際、保護者の方が楽しい雰囲気を作りながら行います。人形やぬいぐるみと一緒に歯ブラシを使って歯みがきごっこをするのも、歯みがき嫌い克服に有効です。うまくいかなくても、根気よく続けてください。時間はかかるかもしれませんが、毎日続けることでやがてお子さまにとって歯みがきが習慣になっていきます。
子どもの歯並びが気になります。いつ頃から矯正治療を始めるべきですか?
歯並びや噛み合わせの異常にはさまざまな原因があり、最適な治療時期はひとりひとり異なります。
異常があっても矯正治療が必要ない場合もあるので、お子さまの歯並びが気になるという方は一度ご来院ください。お子さまに合わせて治療方法や適切な矯正時期などをアドバイスしていきます。
白河市新白河のジュンデンタルクリニック 基本情報
院名 | ジュンデンタルクリニック |
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住所 | 〒961-0856 福島県白河市新白河 一 丁目 9-10 |
電話 | 0248-21-8845 |